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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
免疫学的検査
アレルギー検査
IgE
IgE
山口 正雄
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学
pp.392-394
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223321
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検査の概要
IgE(immunoglobulin E)は,アレルギー性鼻炎や気管支喘息,アナフィラキシーといったⅠ型アレルギー疾患の発症に関わる重要な抗体である.血清IgE値はさまざまな抗原特異性をもつIgE抗体の総和であり,IgE値だけで診断名が確定するわけではないが,アレルゲンごとの特異的IgE抗体を測定する時はIgE値も検査することが望ましい.
かつては放射性同位元素を用いたRIST法(radioimmunosorbent test)で測定されたが,現在は通常EIA法で測定される.濃度の単位としてはIU/mLが用いられ,1IUは2.4ngに対応している.後述する特異的IgEの単位UA/mLあるいはKU/Lは,アレルゲンごと,測定系ごとに定められたものであり,1単位が2.4ngを意味するわけではないことに注意が必要である.
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