今月の主題 膵・胆道疾患の臨床
胆道疾患診療のポイント・アドバイス
胆道癌診療の問題点
小菅 智男
1
,
尾崎 秀雄
1
,
幕内 雅敏
1
,
木下 平
1
1国立がんセンター病院・外科
pp.1360-1361
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222626
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- 文献概要
胆道癌は比較的進行の早いものが多く,しかも門脈,肝動脈などの重要な血管に近接しているため,診断が遅れると,その間にこれらの脈管に浸潤して切除不能となってしまう.また,閉塞性黄疸に対する処置が遅れると肝機能の障害がすすみ,胆道ドレナージを行っても機能の回復に長期間を要するようになる.したがって,迅速な診断と胆道閉塞に対する適切な処置が不可欠である.
本稿では日常診療における診断と治療上の問題点を中心に述べる.
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