今月の主題 膵・胆道疾患の臨床
胆道疾患診療のポイント・アドバイス
胆嚢隆起性病変の診断と治療方針
土屋 幸浩
1
1千葉大学医学部・第1内科
pp.1358-1359
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222625
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予後不良な胆嚢癌の早期診断を背景として,超音波で検出される小さな隆起性病変の臨床での取り扱い方が問題となっている.ポリープ状隆起は3〜5%程度と高率に描出されるのであるが,その大多数はコレステロールポリープである.したがって,この病変の典型的なパターンを認識することが鑑別や治療方針の決定の基本となる.また,最近の高分解能超音波装置を応用すると,早期胆嚢癌のうち表面隆起型(IIa型)の検出も可能である.したがって,粘膜に着目した超音波診断が要求される.
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