今月の主題 内科エマージェンシー
疾患からみた内科エマージェンシー
消化器疾患
急性胆管炎
広岡 大司
1
,
大地 宏昭
1
,
片岡 伸一
1
,
圓尾 隆典
1
,
仲本 剛
2
1岸和田徳洲会病院・内科
2岸和田徳洲会病院・外科
pp.1234-1235
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222583
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急性胆管炎は,胆管の狭窄や閉塞により胆汁のうっ滞をきたし,さらに細菌感染が加わって発症する.原因として胆石や悪性腫瘍などがあるが,今回は胆石による急性胆管炎の診断と治療法について述べる.
急性胆管炎は上腹部痛(右季肋部痛),発熱,黄疸,ときに意識障害やショック症状などを主症状とするが,臨床症状,肝・胆道系酵素の上昇,白血球数の増加,腹部超音波診断(以下エコー)で胆管結石の証明(70〜80%に結石を証明),胆管拡張と緊満の証明などにより確定診断される.
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