胃と腸ノート
瀑状胃の胃体中部大彎前壁寄りの小さな未分化型Ⅱc―胃スキルスの早期発見をめざして
新海 眞行
1
,
圓尾 隆典
2
,
片岡 伸一
2
,
大地 宏昭
2
,
広岡 大司
2
1半田内科医会
2岸和田徳州会病院内科
pp.983-984
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109963
- 有料閲覧
- 文献概要
胃癌の診断は微小胃癌,Ⅱbの発見に目が向けられ,大きな成果をあげている.しかし,胃底腺領域の癌は他の領域の癌と異なり,小さなうちに粘膜下へ浸潤し,比較的短期問にIinitis plastica(LP)型亨函の状態になりやすいと言われている.潰瘍を伴わない小さな未分化型のⅡcを胃底腺領域に発見することこそ,LP型癌の早期発見と言ってよかろう.
ここに,瀑状胃を呈した胃体中部大轡前壁寄りの小さなⅡc(38歳,男性)の症例を呈示して,そのX線撮影法とX線像,内視鏡像,切除胃標本の所見について述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.