今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア
その他
痔
穴沢 貞夫
1
,
又井 一雄
1
,
桜井 健司
1
1東京慈恵会医科大学・第1外科
pp.880-881
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222482
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いわゆる「痔」とは肛門疾患を総称する言葉で,いぼ痔(痔核),きれ痔(裂肛),あな痔(痔瘻)などが代表的なものである.この他にも肛門には多彩な病変が発生し,その診療は外科の中でも最も経験を要する分野である.したがって内科医が肛門診を苦手とするのはやむを得ないことかもしれない.しかし直腸癌の半分は肛門診によって診断可能の位置にあること,また肛門診には体外から腹腔内を診る唯一の理学的診療法である指診が含まれていることなどから,おっくうがらずに肛門を診る習慣をもつことが大変重要である.
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