増刊号 診断基準とその使い方
IX.腎・尿路
39.腎移植における拒絶反応
東間 紘
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1東京女子医科大学腎臓病総合センター・泌尿器科
pp.2194-2195
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222058
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■腎移植における拒絶反応の種類と主要所見(表1)
腎移植の大多数はいわゆる同種間で行われる(稀に同系=一卵性双生児間で行われる)ことが多いので,非自己移植抗原(移植腎)に対し,レシピエントは免疫学的拒絶反応を生じることが多い.最も一般的な拒絶反応は急性拒絶反応で,これは移植抗原(HLA Class IおよびClass II)を認識した後およそ1週間ぐらいで発症する細胞性免疫反応が主体であるが,このほかに表1のように非常に早い時期から起こってくるものもあれば,慢性進行性に移植腎が破壊されていく慢性拒絶反応もある.
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