増刊号 診断基準とその使い方
IX.腎・尿路
10.高Ca尿症
岡崎 亮
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.2142
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222030
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■診断基準案(表)
■疾患概念と疫学
高Ca尿症は,尿路Ca結石の危険因子として最も重要なものである.Ca結石患者の約40%にみられ,その家系内にもほぼ同様の頻度でみられる.一方,高Ca尿症の発見を契機としてみつかる疾患も少なくない.この場合,高Ca尿症は二次性のものであり,その代表として原発性副甲状腺機能亢進症(1゜HPT)がある.明らかな基礎疾患がなく,高Ca尿症がある場合を特発性高Ca尿症と呼ぶ.表2に高Ca尿症を原因別に分類した.
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