増刊号 診断基準とその使い方
VII.血液
12.好酸球増加症—Hypereosinophilic Syndromeを中心に
古沢 新平
1
1獨協医科大学・第3内科
pp.2030-2031
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221991
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■好酸球増加症とhypereosinophilic syndrome(HES)の概念
末梢血好酸球数の正常値は100〜300/μlで,日内変動が大きい(朝が最低で,夕方に最高).通常450/μl以上が好酸球増加症(eosinophilia)とされており,その原因となる主な基礎疾患を表1にあげた.好酸球増加が1,500/μl以上と高度の場合をhypereosinophiliaと呼び1),そのうちで原因疾患を伴わず,心,肺などの臓器系の障害を伴う場合を総称してHES2),あるいは特発性HES1,3,4)と呼ぶ.
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