増刊号 診断基準とその使い方
V.内分泌
39.睾丸女性化症候群
松本 圭史
1
1大阪大学医学部・第2病理
pp.1942-1943
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221963
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■診断基準
近年の研究によって,アンドロゲンの標的細胞にはアンドロゲン・レセプター蛋白が存在し,これを介してアンドロゲンの作用が発現されることが明らかになった.このアンドロゲン・レセプター異常のためにアンドロゲン作用発現に欠損のある疾患が本症である.したがって,アンドロゲン作用発現欠損の完全なものから不完全なものへと種々の段階のアンドロゲン不応症が存在するが,理解しやすくするために欠損が完全なものについて述べる.完全型の診断基準を表に示す.
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