増刊号 診断基準とその使い方
II.呼吸器
9.過敏性肺臓炎(夏型過敏性肺臓炎を中心に,職業性のものも含めて)
安藤 正幸
1
1熊本大学医学部・第1内科
pp.1754-1755
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221883
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過敏性肺臓炎は,アレルギー性呼吸器疾患の代表的なものの1つである.しかし,本症は,わが国では比較的新しい疾患であるために本症に対する認識が浅いこと,さらには本症の原因抗原を決定することが日常の臨床の場では容易ではないことから,本症の診断が常に正しく行われているとは言い難いのが現状である.したがって,過敏性肺臓炎の診断基準は,本症の臨床に不可欠な指標として重視されている.本稿では,わが国で最も多い夏型過敏性肺臓炎の診断基準を中心に概説する.
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