今月の主題 肝炎への新しいアプローチ
急性肝炎へのアプローチ
劇症肝炎—成因と疫学
杉原 潤一
1
,
武藤 泰敏
1
1岐阜大学医学部・第1内科
pp.820-822
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221669
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劇症肝炎 fulminant hepatitisは急性肝不全 acute (fulminant) hepatic failureの代表的な疾患であり,本邦でいう劇症肝炎はウイルス性以外にも薬剤性(中毒性は除く)も含んでいる.一方,欧米では,fulminant hepatitisはウイルス性のものに限定されており,従って本邦でいう劇症肝炎は,欧米のfulminant hepatitisよりも広義であるといえよう.本項では劇症肝炎(急性肝不全)の成因および疫学について,本邦と欧米の報告を中心に述べる.
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