臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VI.肝・胆道・膵疾患
特殊な治療法
138.劇症肝炎のG-1療法
加納 隆
1
,
河合 秀子
1
,
小島 孝雄
1
,
武藤 泰敏
2
Takashi Kanou
1
,
Hideko Kawai
1
,
Takao Kojima
1
,
Yasutoshi Muto
2
1岐阜大学医学部・第1内科
2岐阜大学医学部
pp.2394-2395
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218679
- 有料閲覧
- 文献概要
劇症肝炎は,種々の治療法の進歩にもかかわらず,未だ致死的な疾患である.その治療方針としては,肝細胞壊死の抑制,肝再生の促進ならびに肝性脳症の覚醒を計ることにあるといえよう.最近,上記の3つの治療効果が同時に期待でき,しかも,その手技が簡便で,早期治療を容易にさせるものとしてGlucagon-Insulin(G-I)療法1)が注目されてきている.以下,筆者らの教室での劇症肝炎におけるG-I療法のポイントを述べてみたい.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.