今月の主題 肝炎への新しいアプローチ
急性肝炎へのアプローチ
劇症肝炎—急性肝炎の劇症化の予知とその対策
藤原 研司
1
,
富谷 智明
1
1東京大学医学部・第1内科
pp.818-819
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221668
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■劇症肝炎とは
劇症肝炎とは,肝のfunctional massの著明な減少を来し,肝不全状態から脳症などの重篤な症状を来す急性肝炎の特殊なものである.本邦では表1のように定義され,診断基準では(表2),肝のfunctional mass低下を,肝蛋白合成能の指標としてプロトロンビン時間,解毒代謝能の指標として肝性昏睡を用い,それぞれ40%以下,II度以上と定めている.
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