今月の主題 消化性潰瘍とその周辺
消化性潰瘍の成因
二重規制学説
中村 紀夫
1
1東京慈恵会医科大学・第2外科
pp.408-410
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221564
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二重規制学説とは,消化性潰瘍の外科的切除胃をもとに,胃粘膜および胃筋構造の面から,潰瘍の発生部位についての組織形態学的な検討成績とこれに基づく潰瘍成因に関する学説とからなる.
この学説は,大井実によって提唱されたものであり,昭和30年(1955)に粘膜法則1)として発表され,その後10年経過して昭和41年(1965)には筋法則を含めた二重規制学説2)として完成した.
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