検査
検査データをどう読むか
猪狩 淳
1
1琉球大学医学部・臨床病理学
pp.170-173
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221504
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例:9歳6カ月,女児.主訴:発熱,咳嗽.家族歴:特記すべきことなし.既往歴:特記すべきことなし.現病歴:2月13日,頭痛と微熱が出現し,14日に38℃台の発熱も現れ,湿性咳嗽が出現した.活気不良となったため近医を受診した.感冒の診断で,内服薬を処方されたが,症状の改善がみられず,17日に他の近医を受診,肺炎と診断されて,琉球大学病院小児科を紹介され,入院となる.入院時現症:体温38.6℃,脈拍数122/分,呼吸数34/分,意識清明,眼球結膜黄疸なし,眼瞼結膜充血,咽頭発赤あり,頸部強直なし,頸部リンパ節腫脹なし.胸部:右肺の呼吸音減弱,ラ音聴取せず,心音純.腹部:肝脾腫なし.四肢異常なし,反射正常,ケルニッヒ徴候なし.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.