今月の主題 白血病とリンパ腫
幹細胞と白血病
浦部 晶夫
1
1東京大学医学部・第3内科
pp.10-11
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221466
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白血病は未熟な白血球が腫瘍性に増殖する疾患である.白血病細胞が増殖するにつれて,正常な造血は抑制され,赤血球,成熟顆粒球,血小板などは減少する.白血病細胞が血球分化のどの段階で腫瘍化するのかという問題は,各種の白血病の病型と血球分化との関わりを考える上で大変興味深いテーマである.ここでは,白血病の起原と進展について,クローン性増殖という観点から簡単に述べてみたい.
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