Japanese
English
TOPICS 血液内科学
慢性骨髄性白血病幹細胞におけるリゾリン脂質代謝
Lysophospholipid metabolism in chromic myeloid leukemia stem cells
仲 一仁
1
Kazuhito NAKA
1
1広島大学原爆放射線医科学研究所幹細胞機能学研究分野
pp.716-717
発行日 2021年8月21日
Published Date 2021/8/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27807716
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
リゾリン脂質代謝
“リゾリン脂質” という脂質分子をご存じだろうか? 一般に,細胞の脂質二重膜は,グリセリンを主鎖として1つの極性基と2つの脂肪酸基を持つ “リン脂質” で構成されている.このリン脂質の生合成プロセスでは,まず,グリセロール三リン酸(Glycerol 3-phosphate:G3P)から “リゾホスファチジン酸(Lysophosphatidic acid:LPA)” が産生され,次いでリン脂質が合成される(図1).この一連のメカニズムはケネディ経路(de novo経路)とよばれている1).
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.