増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅴ 消化器疾患治療薬
消化管運動異常
123.過敏性腸症候群の治療薬の選択
川上 澄
1,2
1弘前大学教育学部・看護学科(内科)
2弘前大学医学部・第1内科
pp.2052-2054
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221243
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過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome;IBS)は,慢性の腹痛を訴えて来院する患者の半数以上を占める,臨床の場では最も頻度の高い消化管疾患の1つである.
本症候群は,かつてはただ単に「腸管の機能的疾患」と定義されていたので(今でもそう誤解している医師がいる),その診断に際しては,器質的病変を除外することだけに注意が払われ,本症候群は「屑籠的な診断名である」などといわれていた.
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