今月の主題 肝硬変と肝癌
肝硬変から肝癌へ
実験肝癌のヒト臨床への応用
沖田 極
1
,
黒川 典枝
1
,
山崎 隆弘
1
1山口大学医学部・第1内科
pp.1574-1576
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221089
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肝臓の生物学的特性を考慮した実験肝癌の研究,換言すればヒト肝癌を意識したモデル実験の研究はα-フェトプロテインの発見以後といって過言ではない.肝細胞癌の頻度の高い本邦では,とにかく肝細胞癌の早期診断法の確立は重要であり,もし実験肝癌というモデル実験がそれに対してなんらかのヒントを与えてくれるならば,臨床家にとって大変意義深いものとなる.筆者はこのような観点から肝発癌研究を行っており,その概要について紹介してみる.
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