今月の主題 肝硬変と肝癌
肝硬変から肝癌へ
肝癌発生のRisk factor
小林 健一
1
,
服部 信
1
1金沢大学医学部・第1内科
pp.1560-1562
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221085
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本邦における肝癌の年間死亡数は約19,000人と見積られており,その90%は肝細胞癌である.したがって,本項では肝細胞癌(肝癌)のRiskfactorについて述べる.
肝癌のRisk factor背景因子としては,これまでの研究から肝硬変,B型肝炎ウイルス,土壌中に含まれるカビ毒であるアフラトキシン,男女差,アルコールなどがあげられる(図1).特殊なものとして,トロトラスト,塩化ビニール,経口避妊薬(pill),日本住血吸虫なども原因として考えられている.
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