今月の主題 肝硬変と肝癌
肝硬変の病態と対策
診断のすすめ方
井上 恭一
1
1富山医科薬科大学・第3内科
pp.1534-1536
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221077
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肝臓は肝心あるいは肝腎ともいわれるごとく,人間が生命を営んで行く上できわめて重要な臓器であり,すべての肝疾患の終末像ともいえる肝硬変においては,肝障害に起因する直接的な臨床症状,検査成績の異常を呈するのみではなく,全身各種臓器の障害に伴う多彩な臨床像を呈することとなる.したがってConn1)によって述べられている,"To know cirrhosis is to know medicine"という言葉は正鵠を射たものである.ここでは肝硬変を診断する上でとくに重視すべき臨床症状,検査方法について解説する.
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