今月の主題 リウマチとその周辺
診断
診断のすすめ方
吉澤 久嘉
1
1杏雲堂病院内科
pp.960-963
発行日 1988年6月10日
Published Date 1988/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221695
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疾患のいかんを問わず,その治療は正しい診断の下に行われるべきことに異論はなかろう.同じような症状を呈していても疾患によっては全く治療が逆の場合もあり,正しい診断がつけば,おのずと治療は方向づけられるからである.リウマチ性疾患についてもこの原則は変わるものではなく,したがって診断を正しくつけるということはきわめて重要な意味を持っている.
正しい診断は詳細な病歴の聴取に始まり,正確な理学的所見を把握し,必要と考えられる検査の結果や,レ線写真像などを参考として総合的に判断されるべきであって,それらのどれもおろそかにすることはできないはずである.
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