今月の主題 膠原病診療の実際
話題の膠原病関連疾患
成人発症スチル病
松村 高幸
1
,
柏木 平八郎
1
1筑波大学臨床医学系・内科
pp.1402-1403
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221052
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発熱を主徴とする患者の中に,若年性関節リウマチの全身発症型と良く似た病態が存在することがBywatersにより報告1)されて以来,いわゆる成人発症スチル病は不明熱の基礎疾患の一つとして近年注目されるようになった.しかし,本疾患には疾患特異的な症状や検査所見が乏しく,その診断は除外診断に頼らざるを得ないので,的確な病態の把握と慎重な判断が大切となる.成人発症スチル病の概念は,わが国ではまだあまり知られていないが,臨床家にとって今後その重要性は増大すると予想される.
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