今月の主題 膠原病—最近の考え方
膠原病とその周辺疾患
成人発症スチル病
谷本 潔昭
1
Kiyoaki TANIMOTO
1
1東京大学医学部・内科物理療法
pp.986-987
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217205
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分類
若年性関節リウマチ(juvenile rheumatoid arthritis,JRA)は単一の疾患ではなく,いくつかの疾患群の総称名であり,いろいろな分類方法があるが,一般には,全身型(systemic type,Still病),少関節炎型(pauciarticular type),多関節炎型(polyarticular type)に分けられる1),このうち多関節炎型が,成人の慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)に相当する疾患であり,慢性の経過をたどり,後に骨破壊や変形を残すことが多く,リウマチ反応も陽性を示すことが多い.少関節炎型は,大関節に好発し,虹彩炎を伴うことが多く,抗核抗体もしばしば陽性となり,稀に眼科的には失明の危険を伴うこともありうるが,成人ではこの型の関節炎が存在することは未だ知られていない.
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