今月の主題 膠原病診療の実際
話題の膠原病関連疾患
薬剤誘発ループス
岡田 純
1
1北里大学医学部・内科
pp.1400-1401
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221051
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薬剤誘発ループス(drug induced lupus)は,ある薬剤服用後,抗核抗体の陽性化とSLE様の臨床症状の出現が見られ,薬剤の服用中止により症状が消退するいわゆる医原病である.薬剤誘発ループスは,医原病ということで診療上重要であるだけでなく,代表的自己免疫疾患であるSLEの発症機序を考える上でも示唆に富む疾患である.そこで,本稿では薬剤誘発ループスの臨床的特徴をSLEと対比しながら述べると共に,最近の薬剤誘発ループスの考え方についても触れる.
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