今月の主題 膠原病診療の実際
膠原病理解のための臨床免疫学
免疫担当細胞
狩野 庄吾
1
1自治医科大学・アレルギー膠原病科
pp.1338-1339
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221030
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免疫応答は,抗原特異的レセプターを持つリンパ球が抗原により活性化され増殖分化し,抗体やリンホカインの産生,標的細胞の直接傷害を行う過程である.免疫担当細胞は,抗原特異性を担っているT細胞とB細胞であるが,免疫応答の各段階で他の細胞の協調により生体防御における役割を果たすことができる.例えば,抗原処理および抗原提示を行うマクロファージや樹状細胞,抗原特異的免疫応答と補完的な非特異的生体防御を担うナチュラルキラー(NK)細胞やK細胞,免疫応答のエフェクター相に関与するマクロファージ,肥満細胞,好塩基球,好酸球,好中球である.
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