今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date
甲状腺機能検査
甲状腺ホルモン・データの読み方とその落とし穴
森 徹
1
1京都大学医学部・分子病診療学,第2内科
pp.390-392
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220838
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甲状腺ホルモンに関するin vitro検査としては,T3摂取率(T3U),T4,T3,fT4,fT3,リバースT3(rT3),サイログロブリン(Tg),TBGおよびTSHがあり,近くTSH受容体抗体(TBII)が加わる.一人の患者にこれら全部の検査をすれば問題は少なくなるが,保険適用,患者負担の軽減,無駄などを考えると,より少ない検査で必要な情報が得られることが望ましい.
本項では,各検査法の長所,欠点を概説し,データを読む上での落とし穴的なポイントを示すとともに,セットの組み方について筆者の考えを述べ参考としたい.
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