Current topics
電子内視鏡の現況
市岡 四象
1
,
片山 修
1
,
長谷川 みち代
1
1東京女子医科大学第二病院・中央検査科
pp.137-145
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220780
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本人は独創性はともかくとしても,応用力に関しては抜群の能力を持っている民族といえよう.ファイバースコープがわが国に導入された直後に,そのスコープの外側に鉗子をとりつけて胃生検に成功したのも先達であり,接眼部にTVカメラを装着してモニターTVに映像させたのも日本人である.
後述するように,当時のTVカメラは超大型で,重いし,その操作も大変だった.「いっそのこと,ファイバースコープを用いないで,TVカメラを飲み込んで直接映像を取り出すことを考えたらどうだろう」とメーカーの技術者に話したら,「等身大のTVカメラをどうやって体内に入れられますか?」と一笑に付されてしまった.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.