カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
皮膚に原発する癌の臨床像
石川 英一
1
,
二瓶 義道
1
1群馬大学医学部・皮膚科
pp.106-107
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220775
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概念
皮膚癌には大別して,皮膚に原発するものと,皮膚以外の臓器に発生し,皮膚に転移するものとがある.本文では原発性皮膚癌について述べる.原発性皮膚癌には,(1)表皮粘膜上皮および毛包上部の重層扁平上皮に発生する有棘細胞癌,(2)脂腺,汗腺,毛包を発生母地とする皮膚付属器癌,および,(3)表皮内癌がある.さらに表皮内癌にはBowen病と乳房外Paget病の別がある.乳房Paget病は乳癌の皮膚転移と考えられるのでここでは省略する.
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