今月の主題 糖尿病診療の現況
糖尿病の治療と患者指導
糖尿病性昏睡の緊急治療
七里 元亮
1
,
鮴谷 佳和
1
,
山崎 義光
1
1大阪大学医学部・第1内科
pp.46-48
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220762
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糖尿病患者が昏睡に陥った場合,①ケトン性昏睡,②高浸透圧非ケトン性昏睡,③乳酸アシドーシス(稀な病態),④低血糖性昏睡,⑤糖尿病患者に合併する他疾患による昏睡,を念頭において鑑別する必要がある.なかでも,低血糖性昏睡(薬剤性低血糖症)との鑑別が重要,かつ緊急を要するが,一般的に,発症までの経過,低血糖症状と血糖値(50mg/dl以下)から容易に鑑別しうる.
かかる昏睡患者の治療原則は早期発見と早期治療にあり,刻々変化する患者の病態を絶えずチェックし,情報を的確に把握し適切な処置を行う必要がある.
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