今月の主題 感染症の動向と抗生物質
治療の進歩
Aztreonum
河合 健
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.1714-1716
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220572
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Aztreonumとは何か
Aztreonum(Azthreonum,SQ 26,776)は,単環性β-lactamをもつ抗生剤つまりmonobactam(図1)の最初の製品で,米国Squibb社によって,L-threonineを出発物質として,化学的に合成された.単環性β-lactamの1位にsulfon基を,また2位にmethyl基を有することを特徴とし(化学構造式を図2に示す),これらの側鎖の化学構造によって,グラム陰性菌に対する抗菌力と,β-lactamaseに対する抵抗性が得られた1).
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.