今月の主題 呼吸器疾患と臨床検査
非感染性呼吸器疾患
サルコイドーシス
河合 健
1
Takeshi KAWAI
1
1慶応義塾大学医学部内科
キーワード:
類上皮細胞性肉芽腫
,
クベイム反応
,
アンジオテンシン転換酵素
,
カルシウム代謝
Keyword:
類上皮細胞性肉芽腫
,
クベイム反応
,
アンジオテンシン転換酵素
,
カルシウム代謝
pp.731-734
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900645
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サルコイドーシスは原因不明の類上皮細胞性肉芽腫性疾患で,肺門リンパ節,肺,眼,皮膚,神経系,骨・筋肉などに炎症が起こり,数年の単位で持続し,いつとはなしに消失してゆく疾患である.血清アンジオテンシン値の上昇,カルシウム代謝異常などに加えて,炎症局所でのTリンパ球,ことにCD+4細胞の増加,免疫グロブリンの増加,ツベルクリン反応の陰性化などの免疫学的機序のかかわりを示す疾患である.
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