検査法
リウマチ検査法
三方 一澤
1
,
木村 武
1
,
河合 健
1
1慶応大学医学部内科
pp.207-211
発行日 1966年5月25日
Published Date 1966/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903745
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はじめに
従来「リウマチ」という言葉は,痛みや,こわばりや,はれを来たす一連の症候群に対してばくぜんと使われてきたきらいがなくもなかつたのであるが,他の医学分野と同様に,近年の疫学的,免疫化学的,病理組織学的ないし遺伝学的研究の進歩につれて,「リウマチ」に関する数々の新しい知見が得られて,1957年第8回国際リウマチ学会において国際的なリウマチ性疾患の分類と命名が提示された.この分類は,必らずしも多くの識者の全面的承認を得ているわけではなく将来の改訂が考えられうるが,一応の分類が出来たことは,リウマチ性疾患の検査法の進歩・確立によるところが大と言うべであきろう.ここではレントゲン,心電図,心音図,筋電図などの機械的検査法は別にゆずるとして,リウマチ性疾患ことに慢性関節リウマチ(以下RA)とリウマチ熱(以下RF)の診断に必要とおもわれる血清検査法を主としてふれてみることとする.
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