演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
発熱
吉村 邦彦
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.1257-1258
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220461
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53歳女性,主婦.既往歴には特記すべき事項なく,生来健康.喫煙歴,アルコール嗜癖なし,来院の10日前から38℃をこえる発熱があり,近医にて感冒の診断で解熱剤を処方されたが改善せず,発熱は持続し,咳嗽と軽度の息切れも加わるようになり来院した.
理学所見:身長154cm,体重53kg,体温39.9℃,脈拍114/分,整,呼吸数16/分,血圧120/82mmHg.意識清明,眼瞼貧血黄疸なし,表在リンパ節触知せず,心音清,胸部聴診上両側背部と右前胸部で吸気時にfine crackleを聴取した.腹部平坦,肝脾腫なし,下腿浮腫なし.神経学的所見正常.
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