今月の主題 アルコール障害
アルコール依存症
わが国における飲酒の実態と今後の予測
樋口 進
1
,
河野 裕明
1
1国立療養所久里浜病院
pp.412-414
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220253
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飲酒は古くから日本の文化にとけこみ,冠婚葬祭などという公の行事にはなくてはならないものであった.また,わが国には晩酌という独特の飲酒形態があるが,これも含め飲酒は男性の特権とみなされてきていた.しかし,近年生活の西欧化に伴い,ウィスキー,ビールなどといった外来酒の消費量が増加し,逆に日本酒が低下してきたり,女性の飲酒者が増加するなど,わが国の飲酒構造が大きく変化してきている.これらをふまえ,以下,わが国における飲酒量の動向,飲酒パターン,大量飲酒者数の推定,今後の予測などについて概括してみたい.
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