今月の臨床 産科超音波診断─正診への道筋
妊娠中・後期
1.胎児異常スクリーニングの手順
左合 治彦
1
1国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科
pp.1016-1023
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101545
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はじめに
先天奇形は新生児の約2~3%みられるといわれており,決して稀ではない.近年の超音波診断技術の進歩により,その約半数が出生前に診断されるようになってきた1).胎児超音波検査はいまや日常産科臨床において必要不可欠な検査であり,その手順についてある程度習熟していることが臨床を行ううえで重要である.しかし一般産婦人科医の多くは,胎児超音波検査をどのような手順で行い,どのように観察し,どの程度までみたらいいかいまだ判然としないのが実情だと思われる.本稿では,妊娠中・後期の超音波検査による胎児異常スクリーニングの手順について,わかりやすく解説した.
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