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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
大腸
治療
止血術(止血鉗子)
Hemostatic Forceps
吉田 直久
1
,
井上 健
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
pp.770-771
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202450
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止血鉗子の種類
モノポーラ止血鉗子としてCoagrasper(FD-410LR,有効長1,650mm,開き幅5.0mm,外径2.75mm,オリンパス社製)が2004年に登場し,そして下部用の小さい開き幅のFD-411QR(有効長1,950mm,開き幅4.0mm,外径3.1mm)は2008年に,上部用のより大きな開き幅のFD-412LR(有効長1,650mm,開き幅6.5mm,外径2.75mm)が2014年に市販されている(Fig.1a,b).その特徴は把持部が鋸歯状になっており,組織を滑らずに把持することができ,回転機能により正確なピンポイントの止血が可能である.当院では開きが大きく滑りにくい上部用(FD-410LR)を大腸用として使用している.また,外径2.35mmと細く吸引機能を向上した,開き幅6.0mmの回転可能な止血鉗子としてRaicho 2(カネカ社製)がある(Fig.1c).その他,深部への凝固に配慮したバイポーラ止血鉗子としてHemoStat-Y(開き幅4.0mm or 5.8mm,有効長1,800mm,外径2.6mm,回転機能なし,ペンタックスメディカル社製)もある.
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