今月の主題 生体防御と感染症
生体防御機構のしくみ(editorial)
北原 光夫
1,2
1東京都済生会中央病院・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
pp.1924-1926
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219995
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われわれは外界からの微生物の侵入に対して,非常に高度の防御機構をもっており,種々の病原体から自身を守っている.この機構のわずかな破綻が感染症へとつながってゆく.したがって,宿主の側から感染症をみた場合,生体防御のどの部分に破綻があるか理解していると,どのような感染が起こっているのか判断する有力な材料となりうる.
生体の防御機構を分類すると,非特異的な防御機構(第一次防御機構)と特異的防御機構(第二次防御機構)に分けられる(表1).
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