演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
出血傾向,貧血/全身倦怠感,心窩部痛,両眼角膜出血
赤塚 祝子
1
1横浜市立市民病院・内科
pp.1875-1878
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219985
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69歳,男性,会社員.1週間前より急に下肢に皮下出血斑が出現,全身倦怠感,歩行時息切れを認めるようになった.3日前から下肢の出血斑が増強したため来院した.10年前より高血圧を指摘されているが,降圧剤は服用していない.家族歴は特記すべきことなし.
診察:身長160cm,体重54kg.栄養普通.脈拍80/分,整.血圧130/78mmHg.体温36.5℃.貧血軽度認めるが黄疸はない.表在リンパ節腫脹なし.胸部打聴診上異常なし.腹部軟,肝1横指触知,脾は触れず.下肢に点状出血斑散在,浮腫なし.深部反射正常.全身骨叩打痛あり.
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