今月の主題 止血機構とその異常
出血性疾患の臨床;病態とその診断
全身性疾患と出血傾向
小林 紀夫
1
1群馬大学医学部・第3内科
pp.246-248
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220217
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日常の診療で最も多くみられる出血傾向は後天性のそれである.表1に出血傾向を伴うことの多い諸疾患または病態を示した1).出血の原因はいずれも血管,血小板あるいは凝固系の異常によるが,全身性疾患による出血傾向は複数の原因が関与している場合が多い.これら諸疾患のうち代表的なものは,本特集で他の著者により述べられているので,本稿では症例の比較的多くみられる造血器疾患,肝疾患および尿毒症患者にみられる出血傾向につき解説したい.
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