演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
紫斑/心窩部痛
赤塚 祝子
1
1横浜市立市民病院・内科
pp.1315-1318
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219856
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50歳,女性,家婦.1年ほど前から,何ら誘因なく下肢に皮下出血斑が出没するようになった.3カ月前より上肢にも紫斑を認めるようになり,皮膚科を受診したところ血小板減少を指摘され,内科を紹介された.発熱,貧血症状はない.子ども2人,安産.閉経している.既往歴,家族歴は特記すべきことなし.常用薬剤はない.
診察:身長154cm,体重48kg.栄養良.脈拍68/分,整.血圧120/78mmHg.体温36.2℃.貧血,黄疸なし.表在リンパ節触知せず.上肢,下肢に数コの皮下出血斑を認める.胸部打聴診上異常なし.腹部平坦で肝・脾腫はない.下腿浮腫なし.深部反射正常.骨叩打痛はない.
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