今月の主題 高血圧症—今日の治療
合併症を有する高血圧患者の治療
妊婦の高血圧治療
猿田 享男
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.1400-1401
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219878
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妊娠中には高血圧が発症しやすく,軽症例を含めると妊婦の10〜15%に高血圧がみられる.その多くが純粋型妊娠中毒症によるものであるが,ときには妊娠を契機に本態性高血圧が発症する場合や,妊娠してからはじめて血圧測定を受け,腎血管性高血圧,原発性アルドステロン症あるいは褐色細胞腫などの二次性高血圧が判明する場合もある.その原因が何であれ,ある程度以上の高血圧となれば母体ならびに胎児に危険性が出てくるため,薬剤の影響があっても,降圧薬を投与して血圧をコントロールせねばならない.
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