診療基本手技
—知っておきたい他科疾患のfirst aid—創傷の処置
遠藤 幸男
1
,
西崎 統
2
Yukio Endo
1
,
Osamu Nishizaki
2
1聖路加国際病院・外科
2聖路加国際病院・内科
pp.2756-2757
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219552
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創傷の処置は,麻酔,消毒,止血,debridement,縫合のステップがある.それらの前に創傷の評価を行わなければならない.
①傷の深さ,大きさ,挫滅の程度は,②血管,神経,腱などの損傷を伴っているか,③循環・知覚・運動障害を起こしているかどうか,また④創傷の汚染度,受傷後の経過時間はどのくらいか.こういったことに留意しつつ,もちろん全身状態の評価を第一義に考えながら,その場で処置可能かどうかを判断する.不可能と判断したら,消毒し,清潔カーゼを当て,出血が多ければ圧迫止血し,しかるべき専門医へ依頼,あるいは専門家のいる処置室へ転送すべきである.
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