今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
病態
形態学的特徴
山中 晃
1
1聖路加国際病院・病理学科
pp.2610-2615
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219520
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主題となっている慢性閉塞性肺疾患(COPD)という名称は,臨床家特に呼吸器内科の人達にとっては一般に抵抗なく受け入れられているようであるが,病理形態学を専門とする者からみると,必ずしも便利な言葉というわけのものでもない.記載を要求された疾患が気管支喘息,びまん性汎細気管支炎,慢性気管支炎,および肺気腫であるのでこの周辺に位置する2~3の疾患についても簡単に触れ,上述の4疾患を浮きぼりにしたいと考えた.
なお閉塞という点から中心気道閉塞症候群についても触れたいと考えたが,紙数の関係もあり,今回は見送ることにした.
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