臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅻ.細菌検査
176.喀痰の細菌検査
古田 格
1
Itaru Furuta
1
1近畿大学医学部・臨床病理学
pp.2528-2529
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219497
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日常,喀痰の細菌検査は呼吸器感染症の原因菌を決定するために実施される.呼吸器感染症の原因菌も他臓器感染症と同様に,グラム陰性桿菌による感染が増加している.
周知のように,口腔内および上気道には多種類の常存菌が存在するので,喀痰の細菌検査に対しては,可能なかぎり,これら常在菌の混入を少なくする必要がある.とくに,喀痰では検体の適否が検査成績や診断決定に大きく影響することを知っておかねばならない.
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