臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
XII.細菌検査
149.喀痰の細菌検査
小酒井 望
1
1順大臨床病理
pp.1982-1983
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216253
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はじめに
呼吸器感染の原因菌検査には,ふつう喀痰を用いる.喀痰には口腔・咽頭の常在菌が多数混入し,どれが原因菌かわからない場合があるので,口腔・咽頭常在菌が混入しないように,気管支,気管分泌液を採取したほうが原因菌が検出しやすい.そこで喉頭下穿刺法,TTA(Transtracheal aspiration)法,あるいは気管支鏡による採痰法などが提唱されている.しかし,これらの方法は,いつでも,どこでもできるわけではないので,ふつうは喀痰を用いざるを得ない.
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