臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
160.グルカゴン試験
大根田 昭
1
Akira Ohneda
1
1東北大学医学部・第3内科
pp.2488-2489
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219481
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グルカゴンの作用が明らかにされるにしたがって,グルカゴンを種々の検査に用いる試みがなされている.グルカゴンの生理作用は広い範囲にみられるので,このグルカゴン試験は多くの臨床面に応用されている(表).各試験によって投与方法は多少異なるが,通常はグルカゴン0.5〜1.0mgを静注または筋注する.測定するパラメーターは表に示したように,血糖,血圧,インスリン,成長ホルモン,ガストリン,カルシウムなどである.なお,インスリンの分泌能を検査するのにトルブタマイドを併用したり,成長ホルモンの分泌試験にプロプラノロールを前処置するものもある.また,高脂血症の鑑別診断に用いる可能性も示されている.
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