特集 これだけは知っておきたい検査のポイント
X.内分泌機能検査
グルカゴン試験
大根田 昭
1
1東北大第3内科
pp.670-671
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205958
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グルカゴンが結晶として取り出され,その生理作用が明らかにされるに従って,グルカゴンを注射してその反応を観察し,種々の検査に用いるグルカゴン試験が行われている.グルカゴンの生理作用は広い範囲にみられるので,この試験は多くの臨床面に応用されている(表).各試験によって,その方法が多少異なるが,通常はグルカゴン0.5〜1.0mgを静注または筋注する.そのさい測定すべきパラメーターは表に示したように,血糖,血圧,血漿インスリンや成長ホルモン,血清カルシウムなどである.また,特殊な場合には,インスリンの分泌能を検査するのにトルブタマイドと併用したり,成長ホルモンの分泌試験にさいしてプロプラノロールを前処置するものもある.最近,高脂血症の鑑別診断に用いる可能性も示されている.
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