臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
161.血中ガストリン
松尾 裕
1
Yutaka Matsuo
1
1日本大学医学部・第3内科
pp.2490-2491
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219482
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ガストリンは胃幽門の粘膜と十二指腸粘膜に存在する胃液分泌刺激ホルモンであり,生理的な胃液分泌機構において,いわゆる胃相(gastric phase)における主役的な役割をなす化学物質である.神経刺激,化学的刺激(アルコール,アミノ酸,pHの変化)および機械的刺激などによって分泌する.ガストリンは17個のアミノ酸残基よりなるポリペプタイドとして最初に純化・合成され,radioimmunoassay(RIA)も最初に可能になった消化管ホルモンである.その測定が一般に普及され,本法で測定された空腹時血中ガストリン値の正常値がだいたい一致するようになったのは,ガストリンのRIAキットが市販されるようになった1973年以後のことである.
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